イヴの未亡人          
 夜のいそぎんちゃく
  提供/エクセス・フィルム
         
独り身の寂しさが《イヴ》を淫らに欲情させる。
監督■剣崎 譲
-スタッフ-
脚本・・・・・・・宇喜多洋平
撮影・・・・・・・浜崎    務
照明・・・・・・・北井  哲夫
音響・・・・・・・東洋スタジオ
編集・・・・・・・酒井  正次
助監督・・・・・西村  恒光
メイク・・・・・・横井  美里
スチール・・・・渡辺    哲
録音・・・・・・・シネキャビ
ン 
-キャスト-
太田 ひとみ・・・・・・・イ  ヴ
太田    彩・・・・・・・桐島せな
美      香・・・・・・・高橋しのぶ
太田  繁夫・・・・・・・渡邊   哲
田所  次郎・・・・・・・藤田   佳昭
布施    拓・・・・・・・仲井  正樹
赤     野・・・・・・・田宮  明
解説
最近の劇場の流行は、シネコン(シネマコンプレックス)小さい劇場が瀕死の状態だ!そこでエクセスは考えた。小さいピンクの劇場に希望の光をと。
 そこであのピンク界の女王がエクセスに再登場!
その名も「イヴちゃん」・・・・。
 今回はイヴちゃんが劇場のモギリのおばちゃんに扮して大活躍! 経営が傾きかけた劇場と結婚を控えた娘。悪戦苦闘しながらも頑張る
 もちろん絡みの方も、夫を早くに亡くし、火照ったカラダをバイブで癒すエロエロ女!(バイブは自前だとか)熟女の魅力を120%出し尽くした超力作!そして何と、ラストには若い頃のイヴちゃんも見れるとか?
 監督は今回でイヴちゃん4本目になる剣崎譲。息の合った二人が作り出す大人のおとぎ話はピンク映画の明るい未来を暗示させる。
 もしも劇場のモギリのおばちゃんが「イヴちゃん」だったら、映画でイク前にイヴでイク・・・。
物語
太田ひとみ(36)は成人映画の劇場北斗座の館主。夫の繁夫を亡くして早5年になる。ひとみは繁夫の後を継ぎ北斗座を必死になって守っているのだが、問題も沢山抱えていた。実は、ひとみは繁夫の後妻で、繁夫には娘の太田彩(21)がいた。ひとみと彩は義理の母娘という事もあってか、仲はあまりよく無い。お互いにギクシャクした関係が続いていた。
 
 いつものように閉館の準備をしているひとみに、映写技師の田所次郎が「映写機の調子が悪いので、ちょっと修理してから帰りたい」と言った。次郎は亡くなった夫の一番弟子。仕事も真面目でよく働く男だ。そんな次郎に頼みたいのはやまやまなのだが、折からの不況で残業代もままならない。しかしそんな状況を一番判っている次郎は、「残業代気にせんといてください」とだけ言って、映写室へと上がって行った。
 太田家に戻ったひとみが、玄関を開けると二階からいつもの様に彩の喘ぎ声が聞こえる。彩には彼氏の布施拓がいて、半同棲の様な形で太田家に入り浸っていた。毎晩、見せつけるようにセックスをしていれば、ひとみも生身の女。独り身の寂しさが彼女を今夜もバイブオナニーへと誘っていく。
 
 一方、次郎は修理を終えて、家路に着こうとしていると、スナックのママ美香から電話が入った。気の進まない次郎だったが、仕方なくスナックへと足を運んだ。
 美香が独りカウンターで飲んでると、そこに次郎が現れ、美香は開口一番!近所の噂話を始めた。実は近々マンションが出来る。そしてこの辺でマンションが建つくらい大きな土地は北斗座くらいしかないのだ。驚く次郎は数日前の事を思い出した。スーツ姿のどう見ても不動産屋としか見えない二人の男が、北斗座の前をウロウロしていたのだ。「そんな筈はない」と思いつつも、不安を隠しきれない次郎は酒を煽った
 
 数日後、いつものように閉館作業をしている次郎に、ひとみが呑みに誘った。嫌な予感はあったものの、居酒屋へとついていった。そこでひとみは全てのことを打ち明けた。本当にマンションの計画はあり、そのリストに北斗座の名前も挙がってる。業者としては、劇場は残してもいいのだが、成人映画はまずいとの事。実際に北斗座の経営もかなり厳しいし成人映画の未来もどうなるか判らない。ひとみは本当に悩んでいた。次郎も現実を聞かされて黙り込んだ。二人はただひたすら酒を煽った。やがて酔いつぶれたひとみを自宅まで送ると二人は無言のまま抱き合い、やがてお互い激しく求め合った。
 
 数日後、北斗座の扉の前に、「諸般の事情により閉館」の文字が、しかし皮肉にも閉館を惜しむお客さんで北斗座は開館以来の大入りと成っていた。ひとみは複雑な思い出劇場の仕事していた。そんな時、ラストの週のプリントとポスターが配給会社から届いた。それを見て次郎は驚いた。
 その夜、仕事を上がろうとするひとみに、次郎は「今から試写をしますので、客席で見ていてください」とだけ言い、映写室に上がっていった
何のことか判らないまま、ひとみは客席に着く。やがて場内が暗くなり映画が始まった。スクリーンの中には若い頃のひとみの姿が。実はひとみはその昔、売れっ子のポルノ女優だったのだ。昔を懐かしみ涙するひとみに次郎は、「いい映画ですね。奥さんの気持ち全て判りましたよ。この映画をみてたら・・・」と言った。ひとみと次郎は自然に唇を交わした。そして二人・・・そのまま客席で抱き合い絡みあった。
 翌朝、劇場の扉には「お客様各位。閉館は致しません」の文字が・・・・。