小川みゆき
   おしゃぶり上手
    提供/オーピー映画
監督■森山茂雄

-スタッフ-
脚  本■佐野和宏
撮  影■飯田聖英
編  集■酒井正次
照  明■飯田聖英
音  楽■大場一魅
スチール■佐藤初太郎
録  音■シネキャビン
-キャスト-
神村沓子■小川みゆき
菅野宏海■風間今日子
山田節男■本多菊男
竹地鉄治■佐野和宏
上司■神戸憲一

物 語
  節男はうだつの上がらない三十代の独身男だ。彼女もいなく寂しい独り暮らし。時々、残業しながら同僚の宏海を妄想の中で犯す。普段働いている机の上で彼女を突き上げるのだ。
  節男は休日になると一人車を走らせ海に向かう。ある日、節男が海辺に車を止め、潮風に吹かれていると入水自殺しようとしている沓子を目撃する。節男は彼女を助け出した。救急車を呼ぼうとすると、沓子は節男に「傍にいて欲しい」という。とりあえず沓子を車に乗せ、何も語らない彼女を自分の部屋に連れて行き風呂に入れさせ食事を作る節男。翌朝、節男は眠る沓子をそのままに帰りの電車賃だという置手紙と一万円札を置いて出勤した。
  節男が帰宅すると、部屋には灯りが点いていた。部屋は綺麗に片付けられ、明るい表情の沓子が料理している。節男はなんだか嬉しくて堪らない。その夜、こんな事でしか恩返しが出来ないからと布団に沓子が入り込んできた。節男は彼女の事を詮索しないことにした。詮索すればこの幸せな時間が壊れそうな気がするからだ。こうして節男と沓子の奇妙な同居生活が始まった。
  夫婦同然の暮らしにも慣れたある日、節男が帰宅すると沓子と一緒に見知らぬ男、竹地がいた。彼は沓子の親戚だというが、沓子は迷惑してるようだ。竹地は節男と酒を飲み、酔いつぶれた節男の横で沓子を愛撫しだした。竹地は沓子の男だったのだ。翌朝も節男が出勤すると、竹地は沓子の身体を求め始めた。しかし、沓子は節男を想い抵抗した。文句を言いながらも竹地はあっさり部屋を後にした。
  節男は会社から突然、長期出張を命じられる。そのことを沓子に話すと、彼女は悲しい表情を見せ、出張を止めて欲しいと懇願する。ひと時も節男と離れたくないのだ。節男は出張を取りやめようとするが無理だった。そのことを沓子に切り出せないままでいた。
  その頃から節男と沓子の関係がギクシャクし始めた。沓子の自分への想いが節男には重過ぎるのだった。節男は帰宅する気が起きず、今まで誘うことが出来なかった宏海を食事に誘う。彼女はあっさりと誘いを受け、沓子との仲を相談した。そして、意外と大胆な彼女に誘われるままにホテルへと・・・。
  深夜遅く帰宅した節男。沓子は女の匂いがする節男を責め、半狂乱する。なんとかそんな彼女をなだめ永遠の愛を誓う。仲直りのセックスをし、週末にドライブすることを約束した。
  翌朝、節男は宏海に同僚として出張の件を沓子に話してくれと頼む。仕方なく電話する宏海。元気なく電話を切る沓子。
  節男が帰宅すると沓子の姿が見えない。慌てて寝室を覗くと沓子が大量に薬を飲んでいた。節男にうつろな目で嘘つきと責める。そして、次第に声も弱々しくなり・・・。
  節男は怖くなり部屋を飛び出し車を走らせる。海辺で車を止め、沈む夕日を何もなかったように眺める節男。