愛田るか 喪服妻の生肌
   悶えごろ 
    提供/エクセス・フィルム
監督■浜野佐知

-スタッフ-
脚  本■山崎邦紀
撮  影■田中譲二
編  集■フィルム・クラフト
照  明■上妻敏厚
助監督■佐藤  吏
音  楽■藪中博章
録  音■ニューメグロ
現  像■東映ラボ
-キャスト-
鈴木亜矢子■愛田るか
辺見里香■泉  由起子
桂  恵美■田口あゆみ
鈴木次郎■杉本まこと
桂  真一■池島ゆたか
塚原元春■樹  かず
狛江  登■真央  元
物 語
  明日は夫の七七日。亜矢子は夫が入った骨壷の前で裸になり、突然喪服を着てある決意をした。亜矢子の亡き夫、次郎は嫉妬深く、サディスティックで亜矢子をネチネチと陰湿に苛めた。夜の寝室でも友人の桂に嫉妬し、ありもしない妄想で亜矢子を責めるのだった。
  七七日にお参りに来てくれた桂から亜矢子が知らない夫の話を聞いた。
  「親友と呼べるのは奴だけだった。本当にいい奴だった・・・」
  亜矢子は、夫とのあの日の情事を思い出す。苦痛ともいえるセックスだった。
  「桂にここを舐められたんだろう。よがりたいんだろう」
  亜矢子はあらぬ事を言われ続け、なぶられ、犯されるようなセックスを思い出した。亜矢子を責めることで、異常に夫は興奮していた。
  数日後、夫と結婚する前に付き合っていた狛江が、突然弔問にやってきた。
  狛江は、亜矢子が結婚した後もずっと亜矢子のことが忘れられなかったと打ち明けるが、亜矢子は狛江の誘惑をキッパリと拒んだ。

  生前、亜矢子が処女でなかったこともネチネチと責められた。「相手は何処の誰だ」「どんなセックスをしたんだ」と、亜矢子が言いたがらないとさらに陰湿に責め立てた。
  桂はその晩、妻の恵美のフェラを受けながら、ぼんやりと亜矢子のことを思っていた。なかなか勃起しない夫の様子に妻の勘が働いた。
  「悲しみに沈む未亡人なんて、男の人には刺激的よね」
  桂はドキッとしながらも慌てて気のないフリをして恵美を抱いた。
  その脳裏には喪服姿の亜矢子がいた。
  亜矢子は夫の勤めていた会社に出向き、御礼の挨拶に行った。そこでも部下だった塚原から夫の会社での評判を聞き愕然とする。
  「課長は仕事が出来て、明るくて皆を引き付ける。僕もそうですが、課長に憧れている社員は多かったですよ」
  亜矢子は、生前の夫が言っていた言葉を思い出す。
  「塚原?あ〜アレは猿、猿以下だよ。俺の出世にはああいうバカも一人は必要だけどね」
  延々と続く夫の評判を聞くに耐えず、塚原の言葉を遮り亜矢子は起ちあがった。
  自分の知っている夫と、自分以外の人が知っている夫が全く違った。亜矢子が嫌って、憎んだ陰湿な夫は何処にもいなかった。明るくて思いやりがあって、優しい・・・そんな夫と亜矢子は接したことがなかった。

  仕事に戻った塚原は、亜矢子の思いつめた表情が気にかかっていた。「課長の代わりに僕が出来ることがあれば・・・」と思い込んでしまった。
  亜矢子は夢の中で、大胆にセックスをしている夢を見た。夫の言う事、なすことにただ奴隷のように服従していた自分とは別人のような亜矢子がいた。翌日は塚原とセックスする夢を見た。二晩とも喪服を着ていたことが不思議だった。
  塚原のガールフレンド、里香が亜矢子を訪ねてきた。塚原が悶々としている事は亜矢子のせいだという。
  亜矢子は夢の中で夫と対峙した。今までのようなただ耐える女ではなかった。夫の上に跨り、自分から腰を振っていく。こんなに積極的になれたのは初めてだった。
  亜矢子はある決意をした。これから新しくやり直すための儀式として、あることをしようと思っていた。
  丁度、桂が思いつめた様子で亜矢子の家にやってきた。桂は、遺影の夫にすまないと言いながらも、亜矢子への思いを断ち切れずにいることを告白する。
  亜矢子は今までの自分との別れをすべき衣装として喪服を着た。そして、桂を誘ってセックスをした。夢のように、男の上になって腰を振った。込み上げてくるエクスタシー。「これがセックスなんだわ」と亜矢子は心から感動した。
  もう昨日までの亜矢子はは死んだ。胸を張り、何かも吹っ切れたような爽やかな笑顔で今日から一歩を踏み出した。