愛染恭子VS小林ひとみ
    発情くらべ 
提供/エクセス・フィルム
監督■愛染恭子

-スタッフ-
脚  本■藤原健一
撮  影■飯岡聖英
編  集■
助監督■種井亮太
スチール■山本千里
音  楽■隼 トシヒデ
録  音■
現  像■
-キャスト-
染山愛子■愛染恭子
小林一重■小林ひとみ
中村  茂■千葉尚之
染山征二郎■下元史郎
愛人の女■翔見磨子
チンピラB■けーすけ
加  倉■稲葉凌一

物 語
関東一円を牛耳る大組織、染山組組長染山大吾が射殺された。そして、組長の死は凄惨な抗争への口火となる。その発端は二代目の跡目問題にあり、長年先代の右腕として仕えていた小林一家が大吾を殺したのだ。それは、大吾が息子の征二郎を二代目として選んでいたからだ。誰もが、重政が二代目を継ぐと思っていた矢先のことだった。さらに、先代に裏切られた小林の怒りは染山組への報復へと向けられていく。勢い良く報復に乗り出していた小林一家だが、巨大な組織の染山組の勢力に迎え撃ってばなかった。 
 やがて、重政の死によって、一年余り続いた抗争は終結を迎えた。そして、幼なじみでお互いを慕いあっていた征二郎の妻愛子と、重政の妻一重の女の友情も絶たれていく。 
 あの事件以来征二郎は朝帰りをすることが多くなった。先代を殺した小林組の妻一重と快楽を責り合っているのだ。一重は一緒にいられる愛子姉さんが羨ましく思い。小さい頃から愛子姉さんのように強く生きていくのが憧れだったと・・ そして征二郎は重政の事が羨ましかった。俺が愛子ではなく一重を選んでいればあんな抗争もなかったのだろうと・・・ 一方愛子は極道を引退して征二郎が一重を生涯の相手として選ぼうとしているのも知らず、今に始まったことではないと、強がっていた。しかし、愛子の心と熟れた体を寂しさが支配する。愛子は寂しさを紛らわすように自分で自分を慰める。 
 そんな愛子の姿を組の若い衆茂が目撃してしまう。愛子に密かに思いを寄せる茂はいたたまれなくなり事のすべてを話してしまう。愛子の顔は怒りに震えだし、征二郎が一重に与えたクラブに乗り込んでいく。愛子は一重に対する特別な思いから、命だけは勘弁して
やるから、私の前に二度と顔を出すなと怒声する。しかし、一重の「征二郎さんを愛しています」の一言が愛子に火をを付けた。ついに、女の同士の卑劣な争いが勃発する。 
 愛子は、征二郎を愛していた。そんな征二郎の事を泥棒猫のように奪い取った一重を許せない。舎弟の茂に一重を犯させる事を命じる一重は愛子の見ている前で次々と男達に犯されていく。男に犯され快惚の顔の一重を見た途端、愛子の目に涙が潜む。 
 そしてついに「これ以上一重に手を出すな」と、征二郎から別れの言葉を言い渡された。男にも女にも裏切られた愛子には、今までの貫禄が消えていた。独りぼっちにさせられた愛子は、茂の前で泣き崩れるしかなかった。今まで強がっていたのは本当の自分ではない。
本当にしたたかで強いのは一重のほうなのだ。
 数日が過ぎ、茂によって愛する征二郎を永久に奪われた二人は、どん底の悲しみの中にいた。やがて二人は悲しみを埋めるように、お互いを激しく求め合う。もう何も奪い合うものなどない。以前のようにどちらともなく、唇を重ねていく。こうして、染山組の凄惨な抗争は終結を迎えた。