尼寺の寝床
  夜這い昇天
    提供/エクセス・フィルム
監督■新田  栄

-スタッフ-
脚  本■岡  輝男
撮  影■千葉幸男
編  集■酒井正次
助監督■加藤義一
スチール■佐藤初太郎
音  楽■レンボー・サウンド
録  音■シネキャビン
現  像■東映化学
-キャスト-
優  舜■吉原麗香
妙  香■しのざきさとみ
岡林麻美■風間今日子
勝俣正和■岡田智宏
小島弘恒■久須美欽一
物 語
深在の尼寺 愛徳院。若い尼僧・優舜の寝床に何者かの影が忍び寄る。布団の中に潜り込み、夜這いをかける男。初めは抵抗している優舜だが、やがて正和の愛撫に落ちていく。 
 翌日、朝のお勤めをしている優舜と住職の妙香。それが終わると、そこへ正和がやって来た。彼は村のスーパーで働いている青年で、愛徳院に配達の為にちよくちよくやって来ていた。そうするうち、彼は優舜に惚れてしまっていたのだ。優舜に配達物を渡す正和。妙香が母屋へ行ったのを見計らうと、彼は彼女に迫った。「僕は、あなたを好きになってしまいました。昨夜のことは、その意味です。どうか、僕と結婚して下さい」勿論、優舜はそれを断った。「私は仏に仕える身ですから」
 自室に戻った優舜は苦しんだ。実は、正和とは幼なじみで、昔から彼を憎からず思っていたのだ。しかし、仏門に入った今となっては、その気持ちを抑えなければならない。 
 しかし、苦しんでいるのは優舜だけではなかった。正和もまた、店長の妻麻美との不倫関係に悩んでいた。昼下がり、夫が寄り合いで出かけているのをいいことに、配達から帰った正和の肉体を貪る麻美。正和は、早くこんな関係を清算したいと思っているが、なかなか言い出せない。 
 数日後の夜、自室で写経している優舜。そろそろ眠ろうというその時、彼女は何者かの気配を感じる。果たして、正和が再び愛徳院に忍び込んでいたのた。「今すぐ帰って」と言いながら障子をさえる優舜であったが、男の力には適わなかった。彼女は、再び正和に抱かれる。 
 ところが、彼が廊下から外へ出て行くところを妙香が見てしまった。彼女は、優舜を厳しく叱る。そして、何時間という座禅を組ませるのであった。 
 囲炉裏のある居酒屋、正和と弘恒が酒を飲んでいる。弘恒は、正和が最近愛徳院に忍び込んでいるという噂を聞き、その真相を確かめるために酒に誘つたのだ。したたかに酔った正和は、夜這いのことを告白する すると、弘恒はいいことを聞いたと思うのであった。 
 深夜、果たして、弘恒は愛徳院に忍び込んだ。ところが、彼が忍んでいつたは年増の妙香の部屋だったのだ。それに気づいた時、彼は逃げだそうとするが、既に体に火のついてしまった妙香に捕まり、朝まで搾り取られることになる。 
 翌日、いつもは厳しい妙香が、その日は妙に優しかった。?となる優舜。お勤めの後、妙香はこんなことを言った。「私はあれからあなたの行った行為についていろいろと考え、ある教えを想い出しました。仏は、全ての人を愛せよと仰られています」そして、妙香は心の中で思う。「性の乱れた現代、ふたりの純愛は仏様もお許しになられるでしょう。だたし、仏様のお休みになっている夜だけなら」
 正和は、麻美との関係を終わりにした。そして、優舜の元に出かける。愛徳院に忍び込む正和。彼が中に入った時、優舜は既に床に横になっていた。そんな優舜の布団に潜り込む正和。すると、優舜が目を開けた。「私、正和さんを待っておりました。私は、仏に仕える身ですから、あなたと結婚する訳には参りません。しかし、あなたを愛することは出来ます。仏は、全ての人を愛せよと仰られています。その意味では、男女の交わりもまた愛。そうして、優舜と正和は結ばれた。